料理をする時に必要不可欠なガスコンロですが、吹きこぼしや油汚れ、焦げ付きなど汚れが付きやすい場所です。
お手入れが億劫になってしまい、見て見ぬ振りをしていませんか?
汚れを放置していると故障、カビの繁殖の原因になります。
また、油汚れ、焦げ付きに火が燃え移ってしまう危険性があります。
そこで、今回の記事では
- ガスコンロの汚れと原因
- 用意するお掃除グッズ
- 場所別お掃除方法
- 汚れが落ちない時の対処法
ガスコンロの汚れと原因
ガスコンロの主な汚れの原因は、「油」「焦げ付き」「食品」「カビ」の4つです。
まずは、汚れの種類と原因について詳しくご説明します。
油汚れ
コンロの汚れと聞いて、一番に思い浮かぶのは油汚れではないでしょうか。
どんなに気を付けて料理をしても、コンロ周辺に油は飛び散っています。
すぐに水拭きなどで拭き取れば簡単に汚れは落ちるのですが、ついつい後回しにしてしまいがちです。
汚れを放置してしまうと、新たな油汚れ、ホコリなどで汚れが蓄積されていき、落ちにくい汚れになってしまいます。
また、油汚れを放っておくと時間と共に樹脂化してしまい、頑固な汚れに変化します。
焦げ付き汚れ
鍋の吹きこぼしやフライパンから落ちた食材や調味料がガスコンロの火によって加熱され、炭化してしまい焦げ付いてしまいます。
焦げ付きも油汚れ同様、すぐに水拭きなどで拭き取ればすぐに汚れは落ちます。
しかし、汚れを放置し焦げ付きを繰り返すことによって、炭化してしまい、落としにくい厄介な汚れになってしまいます。
食品の汚れ
吹きこぼしやこぼれた食材、調味料などでできてしまう汚れ。
こちらも他の汚れ同様、すぐに拭き取れば良いですが、そのまま放置してしまうとサビ、焦げ付きの原因になります。
カビ
調理の際に食材や調味料をこぼし、すぐに拭き取れば汚れは落ちますが、ちゃんと拭き取れていない場合、カビが生えてしまうことがあります。
食材のカス、油汚れはカビのエサとなってしまう為、キレイに拭き取ることが大切です。
カビは健康に被害を及ぼしてしまいますので、注意しましょう。
用意するお掃除グッズ
- スポンジ
- 柔らかい布
- お掃除用手袋
- 台所用中性洗剤
- クリームクレンザー
- 重曹水
- 歯ブラシ、竹串
- 食品用ラップ
- お掃除棒
重曹水とは
重曹は、酸性の油汚れを分解することができるアルカリ性の性質を持っています。
油汚れや焦げ付き、皮脂汚れなどの汚れを落とすのに非常に最適です。
また、重曹は人体に無害な成分のため、キッチンでも安心して使うことができます。
必要なもの
- 重曹小さじ1杯
- 水100ml
- スプレーボトル
重曹水の作り方
重曹と水をスプレーボトルに入れ、フタを閉めてボトルをよく振ります。
重曹が溶けたら完成です。
水は腐りますので、使い切れる分だけ作りましょう。
場所別お掃除方法
ガスコンロのお掃除方法を場所別でご紹介します。
汚れている場所の状況に合わせて参考にしてくださいね。
トッププレート
トッププレートの素材によってお掃除方法が異なります。
お使いのガスコンロを確認しましょう。
ガラストップ
水もしくは台所中性洗剤を含ませた布、スポンジなどの柔らかいもので拭き取り、水分または洗剤が残らないように乾いた布で拭き取りましょう。
重曹水も汚れが落ちやすくオススメです。
落ちにくい汚れの場合は、クリームクレンザーを丸めたラップに付けてクルクルとこすってください。
汚れが落ちたら乾いた布で拭き取ってください。
ガラス部分以外には使用しないでください。
クリームクレンザーの使用は、キズ、塗装の剥がれや光沢がなくなる原因になりますので、必要最低限にしましょう。
水もしくは台所中性洗剤を含ませた布、スポンジなどの柔らかいもので拭き取り、水分または洗剤が残らないように乾いた布で拭き取りましょう。
吹きこぼしなどの汚れを放置してしまうと、こびりついてしまいシミが残ってしまう原因になります。
お掃除の際に固いものは使用しないでください。
ホーロートップ
クリームクレンザーを丸めたラップに付けてクルクルとこすってください。
汚れがこびりつきやすいので、早めのお掃除をしましょう。
また、ホーロー素材は塗装が弱くキズがついた箇所から水分が入ってしまい、錆びてしまう可能性があります。
ステンレストップ
クリームクレンザーを乾いた布もしくはスポンジで磨き上げるようにして汚れを取ってください。
表面の固いものを使うと、傷がつきやすいので注意しましょう。
五徳(ゴトク)
五徳には、ステンレス製とホーロー製の2種類ある事をご存知でしょうか?
お家の五徳の素材を確認しましょう。
ステンレス
ステンレス製の五徳は炎が先端部分にあたる事によって、変色したり、ザラザラになったりします。
専用のステンレスクリーナーで拭きましょう。
ただし、再度炎に当たると、同じ状況になります。
ホーロー
ホーロー製の五徳は、傷や汚れが目立ちにくく、ステンレス製と比べてお掃除が楽ですが、長期間の使用で塗装が剥がれしまい、サビてしまう可能性があります。
ステンレス・ホーロー共通のお掃除方法
軽い汚れ
スプレーで重曹水を吹きかけ、布やスポンジで軽くこすり、水で流してください。
乾いた布で水を拭き取り、乾燥させましょう。
ひどい汚れ
水を張った大鍋に五徳と重曹大さじ2杯を入れ、沸騰したら弱火にしてください。
10~20分ほど、火にかけ煮沸消毒します。
ホーロー製ゴトクは、変色する場合がありますのでご注意ください。
汚れが浮いてきたら火を止め、冷ましてからスポンジや歯ブラシで汚れをこすり落としましょう。
汚れが落ちたら、水で洗い流して乾かしてください。
五徳が入る鍋がない場合は、あたたかい重曹水に30分ほどつけ置きすることも有効です。
バーナー本体・バーナーキャップ
バーナーが目詰まりすると、不完全燃焼によって一酸化炭素が発生する恐れがあり、非常に危険です。
安心してガスコンロを使用する為にも、定期的にお掃除をしましょう。
布で汚れを拭き取った後は、バーナーの穴に竹串を差し込んで詰まっている汚れを取ります。
汚れが落ちにくい場合は、五徳と同様、重曹水で煮沸消毒もしくはつけ置きしてください。
そのあと、スポンジや歯ブラシなどでこすり、水で洗い流して乾かしましょう。
頑固な汚れも簡単に落とすことができます。
温度センサー
片手を添えて、水に浸し固くしぼった布で頭部と側面の汚れを拭き取ってください。
点火プラグ・立消え安全装置
軽い汚れは、柔らかい布で拭き取ってください。
落ちにくい汚れは、歯ブラシなどで凹凸部分を優しくこすって汚れを落としましょう。
グリルの焼き網、受け皿
焼き網と受け皿は、直接食材をのせる部分なので、使用後は必ずお掃除をしましょう。
焼き網は、台所用中性洗剤を含ませたスポンジで洗ってください。
汚れがひどい場合は、ぬるま湯や重曹水に浸け置きすると汚れが落ちやすくなります。
キズがつきやすいフッ素加工の焼き網や受け皿は、たわしなど固いものでこすらないでください。
グリル庫内
軽い汚れは、薄めた台所用中性洗剤や重曹水スプレーを含ませた布で拭き取ってください。
落ちにくい汚れは、薄めた台所用中性洗剤や重曹水スプレーを含ませた布やスポンジで、グリル庫内の側面や底面を湿らせてください。
しばらく時間を置いて、汚れを浮かしてからふき取りましょう。
洗剤をしっかり落とすため、必ず丁寧に水拭きしてください。
グリル庫内のお掃除が終わったら、5~10分ほど空焼きをしてみてください。
やけどの恐れがあるため、必ず庫内が冷めたことを確認してから作業を行ってください。
空焼きの際は、焼き網を取り出してください。必ず消火を確認しましょう。
前面パネル
汚れてきたら、薄めた台所用中性洗剤もしくは重曹水を含ませたキッチンペーパーをガラスの内側と外側に貼りつけ、10〜15分ほど置いてから布やスポンジで拭き取りましょう。
排気カバー
排気カバーは取り外して、台所用中性洗剤で水洗いもしくは重曹水を含ませた布で拭き取ってください。
汚れがひどい場合は、ぬるま湯や重曹水に浸け置きすると汚れが落ちやすくなります。
排気口は、重曹水を含ませたお手入れ棒を差し込んで汚れを落とましょう。
お手入れ棒は、割り箸など長い棒に布やキッチンペーパーを巻き付けて輪ゴムで止めれば簡単にできます。
排気口に布やキッチンペーパーが落ちないようにしっかりと輪ゴムで止めましょう。
お掃除しても汚れが落ちない時はどうする?
ガスコンロの汚れは、時間が経ってしまうと頑固な汚れになってしまい、なかなか落とすことができません。
こんな時はどうしたら良いでしょうか?
ハウスクリーニングにお任せする
自分でお掃除をしてみても汚れが落ちない場合や、掃除が億劫な方は「プロのハウスクリーニング」にお任せしましょう。
プロが行うクリーニングは、より効果的に汚れが落ちるように、お掃除する箇所や汚れ具合を確認し、プロ専用の道具やクリーナーを使って丁寧、キレイにしていきます。
「こげつき」「油汚れ」「焦げつき」など、キッチン特有の頑固な汚れを除去し、さらに汚れを落とした後は、仕上げにしっかり除菌剤による処理を施してくれます。
より美しく、楽にガスコンロをキレイにしたいときは、ハウスクリーニング業者に依頼することを検討してみても良いかもしれません。
ガスコンロを交換する
もし、お使いのガスコンロが寿命を迎えている場合は、思い切って本体ごと交換しても良いでしょう。
ビルトインガスコンロの寿命は約8〜10年、テーブルコンロは約6〜8年程度になります。
また、寿命を迎えていなくても、頻繁に故障や不具合が発生するなら、替え時かもしれません。
交換費用はかかりますが、キレイなガスコンロにしたいなら、1番手っ取り早い方法です。
最近のガスコンロは汚れが付きにくく、お掃除がしやすい機種が多く、調理機能や安全機能に優れているので、交換することによって、お掃除や調理のストレスを解決してくれます。
テーブルコンロの取り付けはご自身でも行うことが可能ですが、ビルトインガスコンロの場合、複数の資格が必要です。
そのため、業者にお願いする必要があります。
ビルトインガスコンロの取り付け相場は、工事費込みで約55,000~220,000円程度。
メーカーや機種によって費用が異なるので、事前に見積もりを取ることをオススメします。
もし、どこにお願いして良いか分からない場合や、相見積もりを取りたい方は、無料のリフォーム一括見積りサイトを利用しましょう。
おウチごとが、複数あるリフォーム一括見積もりサイトを3社まで絞り、徹底的に比較してランキング形式でご紹介しています。
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定期的なお掃除でガスコンロをキレイにキープしましょう
ガスコンロの油汚れ、焦げ付きなど、すぐに拭き取ればキレイになります。
汚れたらすぐにお手入れすることが、ガスコンロをキレイにキープできる秘訣です。
ですが、忙しい時などこまめにお掃除することが難しい方も多いかと思います。
汚れが蓄積される前に、この記事を参考にして定期的にお掃除をしましょう。
もし、ご自身で「お掃除するのが面倒くさいな」と思う方や「いっそのこと交換したい!」と思われる方は、プロのクリーニングや無料の一括見積もりサイトを利用しましょう。
ガスコンロは、キレイな状態に保つことで寿命が伸び、長く使うことができますよ。