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防災

消火器の選び方は?期限の切れた消火器はどう処理したらいいの?

家庭内での火災や火気に関連したトラブルは注意が必要ですね。

予期せぬ住宅火災を未然に防ぐためにも、ここでは消火器の必要性と選び方について詳しく説明します。

 

家庭用消火器は、火災の初期段階で延焼を防ぐために非常に重要な防災グッズです。

 

特にキッチンやコンロで火災が発生した場合、初期消火で火を抑えることができれば、大事に至らないで済むことがあります。

さらに、自分の命だけでなく、近隣住民の命も守ることにつながります。

一般的な消火器は重くて大きいイメージがありますが、家庭用消火器は住宅火災に適して開発されており、女性やお年寄りでも扱いやすく軽量な商品が揃っています。

設置スペースを取らないように工夫されているため、家庭内に設置しても邪魔になりません。

 

それでは、家庭用消火器について詳しくご紹介していきます。

 

家庭用消火器の特徴は?

家庭用の消火器は一般住宅で使用しやすいように開発された消火器で以下のような特徴があります。

  • 軽量で女性やお年寄りでも使いやすく、火元を狙いやすい。
  • 業務用の消火器と違い、カラフルでデザインが豊富。
  • 消火薬剤の詰め替えや、消火器内部の点検は不要。(ただし使用期限があるので、定期的な交換は必要)
  • 適応火災が絵表示でわかりやすく示されています。

 

住宅用消火器の使用期限(期間)はおおむね5年です。

 

※消火器の設置状況や環境によっては、使用期限より短い期間で腐食などの経年劣化による破裂などの事故につながる恐れがあります。

 

使用期限(期間)

使用期限(期間)とは、未使用の状態のまま保存方法を守って保存していた場合に、安全上支障なく使用することができる期間のことです。
また、本体に腐食、キズ、変形などがみられる消火器は、使用期限に達していなくても直ちに交換をお勧めします。破裂の恐れがありますので絶対に使用しないでください。

消火器の選び方は?

消火器を選ぶ際のポイントをご紹介しますね!🔥

火災種別を理解する

    • 火災種別: A(普通火災)、B(油火災)、C(電気火災)に対応する消火器を選びます。
適応火災の表示例
普通火災(A火災)  油火災(B火災) 電気火災(C火災)
木材、紙、繊維などが燃える火災。 油など石油類その他の油類などが燃える火災。 電気設備などが燃える火災。

 

住宅用消火器は、火災の種類に応じて適応火災が絵でわかりやすく表示で示されています。

 

適応火災の表示例(家庭用)
普通火災適応 天ぷら油火災適応 ストーブ火災適応 電気火災適応

 

 

薬剤種別を理解する

    • 薬剤種別: 粉末系、水系、ガス系の中から選択します。それぞれの特性を考慮しましょう。
おもな薬剤種別
粉末系 水系 ガス系
速効で火勢を抑えて消火します。浸透性がないので可燃物によっては再燃することがあります。放射時間が比較的短いので、火元を的確に狙うことが大事です。 冷却効果が高く浸透性があり、再燃を防止します。放射時間が長いので落ち着いて消火できます。 対象物に入り込み、窒息効果で素早く消火します。消火薬剤がガスなので電気施設や精密機械なども汚損しません。

 

 

適応火災に合った製品を選ぶ

    • 一般家庭では、天ぷら油や布団類に適応する消火器を優先的に設置しましょう。
    • 密閉された小区画内でガス系や粉末消火器を使用する場合、消火作用以外の特性も考慮して選びます。特に二酸化炭素消火器は窒息消化のため設置場所は制限されます。

 

サイズを選ぶ

    • 設置場所に合わせて消火器のサイズを選びましょう。
    • 消火性能に適した、できるだけ能力単位の大きいものが良いでしょう。

 

認証・検定マークのついた製品を選ぶ

    • 安全性を確保するため、認証や検定を受けた製品を選びましょう
    • 消防機器等の不良品や不具合品が流通するのを未然に防ぐため、次の表示が付されているものでなければ、販売し又は販売の目的で陳列する等の行為をしてはならないこととされています。

 

 

出典:総務省消防庁

 

期限が切れた消火器はどうしたらいいの?

悩む女性

消火器の処分方法はおおむね下記の5通りの方法があります

  1. 特定窓口に引き取り依頼する。
  2. 指定引取場所に直接持ち込む。
  3. 消火器メーカーや販売店に引き取ってもらう。
  4. ホームセンターで引き取ってもらう。
  5. 不用品回収業者に依頼する。

 

特定窓口に引き取り依頼する

  • 引き取りを依頼する場合特定窓口に依頼しましょう。特定窓口は消火器の販売代理店や防災・防犯事業者が担当しており、全国に約5,000ヵ所あります。リサイクルシールが貼られていない場合は、シールを購入して貼付してください。

リサイクルシールは、特定窓口指定引取場所消火器リサイクル推進センターなどで購入できます。

お近くの特定窓口の検索はこちらからどうぞ

 

指定引取場所に直接持ち込む

  • 直接持ち込む場合特定窓口または指定引取場所に依頼しましょう。指定引取場所は消火器メーカー営業所や廃棄物処理業者が担当しており、全国に約200ヵ所あります。リサイクルシールが貼られていない場合は、シールを購入して貼付してください。特定窓口に持ち込む場合は、リサイクルシール代以外に保管費などの別途費用がかかる場合があります。

お近くの指定引取場所の検索はこちらからどうぞ

 

 

消火器メーカーや販売店に引き取ってもらう

製造したメーカーに問い合わせて引き取り可能かどうかを聞くというのも1つの手です。

電話やインターネットで申し込むと、自宅まで回収に来てくれる場合もありますが、メーカーごとに対応が異なりますので、メーカー側に郵送をして引き取ってもらえる場合もあれば、先述でご紹介した特定窓口や指定引取場所などを案内される場合もあります。

 

ホームセンターで引き取ってもらう

  • 一部のホームセンターでは、新しい消火器をご購入した場合に限り不要になった消火器の無料引き取りサービスを実施しています。

リサイクル料もかからなく買い替えのタイミングであればお勧めの方法かもしれません。

同じ系列のホームセンターでも店舗によりサービス内容が異なる場合がありますのでご注意ください。

 

不用品回収業者に依頼する

  • 不用品回収業者はご家庭の不用品を電話一本で来てくれる便利な業者ですが、費用はそれなりにかかります。

消火器も回収可能な業者もいますが業者によっては言い値次第なところもありますのであまりお勧めはできません。

 

 

消火器の処分・買い替えを行う前に是非参考にしてみてください。

 

処分できない消火器があるので事前確認を!?

消火器を処分する際は、以下をご確認ください。

チェックポイント

 

 

消火器の品目を確認する:

国内メーカーが製造した消火器はリサイクル処分できます。

ただし、「エアゾール(スプレー)式消火具」「外国メーカー製消火器」は対象外でリサイクルできません。

エアゾール式消火具は消火器ではないため、地域の自治体のルールに従いスプレー缶として処分してください。

 

 

ぜひこの記事を参考にして、消火器を計画的に買い替えてください。

 

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