よく、エアコンはこまめに「入・切」を行うより、つけっぱなしにする方が電気代が安くなるという話を聞いたことがありませんか?
電気代が安くなるなら、つけっぱなしにしておいた方が良いですよね。
実際はどうなのでしょうか?
そこで今回は、「エアコンの冷房・暖房はつけっぱなしの方が電気代は安くなるのか」について調べてみましたので、ご説明いたします。
あわせて、つけっぱなしにした場合のメリットデメリットやエアコンの電気代を節約する方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
そこで、今回の記事では
- エアコンの電源入・切どっちが安いか
- エアコンをつけっぱなしにした場合のメリットデメリット
- 冷房と暖房の電気代はどちらが高いか
目次
【つけっぱなしVSこまめに入・切】電気代はどちらが安い?
エアコンを【つけっぱなし】にする場合と【こまめに入・切】する場合、どちらにすると電気代は安くなるのでしょうか?
結論から言うと、エアコンの電気代は【つけっぱなし】の方が安くなる傾向があります!
つけっぱなしの方がこまめに入・切を行うより消費電力量が小さいためです。
「入」の立ち上げた時の電力は大きく、頻繁に入・切を行うことで電気代は高くなります。
ただし、外出で長時間使わないのであれば、消した方が良いでしょう。
節約のために「弱運転」を続けた場合、設定温度に達するまで時間がかり、暖かくなりません。
さらに、フルパワーの状態が続いてしまうため、逆に電気代が高くなってしまう可能性があるので、注意しましょう。
つけっぱなしで電気代が節約できる時はどんな時?
頻繁に入・切を行うことで電気代が高くなることが分かりましたが、どんな時にエアコンをつけっぱなしにした方が良いのでしょうか?
それは下記2点の場合です。
- ちょっと出かける場合
- 外気温と室温の温度差が大きい場合
ちょっとコンビニに出かける時、子供の送り迎えなど、30分程度、家を空ける場合は、つけっぱなしにした方が電気代を安く抑えることができます。
また、外気温と室温の温度差が大きい場合、エアコンを消して再度付けると、つけっぱなしにしている時より、電力を大きく消費します。
上記2点の状況の場合は、つけっぱなしにすることで電気代を節約することができます。
エアコンの冷房・暖房をつけっぱなしにするメリット・デメリット
エアコンをつけっぱなしにするメリットとデメリットについてご紹介します。
メリット
- 部屋に戻った時、暑い・寒い思いをしなくて良い
- 睡眠中、温度の変化で目を覚ますことがない
- 外出時、エアコンを切ったか不安にならない
夏場の時期は、帰宅すると部屋がムッとしていて不快な思い、冬場の時期は、部屋が冷えてていて、暖かくなるまで、なかなか動くことができない方も多いでしょう。
エアコンをつけっぱなしにしておくことで、帰宅しても快適に過ごせますよね。
さらに、暑さや寒さで朝方、目を覚ますことがないので、きちんと睡眠がとれます。
また、外出後に「エアコン切ったかな!?」と不安になることもありません。
デメリット
- 電気代がかかる
- 室内が乾燥する
- お掃除やメンテナンスの回数が増える
当たり前ですが、エアコンをつけっぱなしにするということは、電気代がかかります。
そのため、長時間外出するときは、エアコンの電源を切っておきましょう。
また、冬場は部屋が乾燥しますよね。エアコンを使用することでさらに乾燥しやすくなります。
乾燥を防ぐため、加湿器を使用する方も多いでしょう。
加湿器を使用することによって、さらに電気代がかかり、加湿器を定期的にお掃除しなければ、カビをまき散らすことになります。
カビを吸い込むことで、喘息やアレルギーを引き起こす原因になるので、注意しましょう。
暖房をつけっぱなしにすることで、運転時間が長くなるため、フィルターに汚れが付着しやすくなります。
フィルターのお掃除は、2週間に1回が目安になりますが、つけっぱなしにする場合は、1週間に1回を目安にしましょう。
上記のメリット・デメリットを踏まえ、暖房をつけっぱなしにするのか判断材料にしてくださいね。
冷房と暖房の電気代はどちらが高い?
エアコンの電気代は冷房と暖房どちらが高いのでしょうか?
実は!暖房の方が高くなる傾向にあります。
上記で少しご説明しましたが、冷房より暖房の電気代が高くなる理由は、外気温と室温の温度差が大きいから。
外気温と室温の温度差が大きければ大きいほど、電気代は高くなります。
環境省が推奨しているエアコンの設定温度は夏が28℃、冬は20℃です。
冬場の外気温が1℃の場合、室温の温度差は19℃。
夏場と冬場の外気温と室温の温度差は明らかですよね。
結果、冬場の電気代が高くなる傾向にあることが分かりました!
それでは、エアコンの電気代は1時間いくらくらいになるのでしょうか?
後ほど詳しくご説明しますので、電卓を用意しておいてくださいね。
エアコンの電気代は1時間いくら?
エアコンの電気代は暖房の方が高いことが分かりましが、エアコンを1時間運転させると、電気代はいくらになるのでしょうか?
電気代の計算方法をご紹介しますので、一緒に計算してみましょう!
電気代の計算式
※電力料金目安単価27円/kWh(税込)[平成26年4月改定]で算出しています。
※電気代は運転時の使用状況や環境、電力会社との契約内容によって変化しますので、あくまで目安として参考にしてください。
ダイキンのうるさらX【S25YTRXS-W(-C)】を参考に、1時間あたりの電気代を計算します。
冷房
920W÷1,000kW×27円=約 24.8円(最大)
暖房
1,840W÷1,000kW×27円=約 49.6円(最大)
1時間あたりの電気代は、冷房時の場合「約 2.8円~約 24.8円」、暖房時は「約 2.9円~約 49.6円」となります。
エアコンの能力や消費電力は取扱説明書に記載されているので、計算してみてくださいね!
もし取扱説明書が見つからない場合は、メーカーに確認しましょう。
エアコンの電気代を節約する方法
夏場や冬場に大活躍するエアコンですが、電気代が気になりますよね。
「節約のためにあまりエアコンを使わないでいよう」と思っていても、なかなか難しいものです。
夏場は熱中症の危険性があり、冬場は風邪を引いてしまうかもしれません。
そこで、エアコンの電気代を節約する方法をご紹介します。
ぜひ試してみてくださいね!
【夏場】部屋の換気をしてからエアコンを付けよう
夏場の暑い日は、帰宅したら真っ先にエアコンを付ける方が多いかと思います。
ですが、エアコンを付ける前にお部屋全体を5~10分換気するだけで、室内の温度が2〜3℃下げることが可能です!
外気温と室温の温度差が小さくなることで、電気の消費を抑え、電気代の節約につながります。
【夏場・冬場】風量を自動に設定しよう
電気代を節約しようと、風量を「弱」にしていませんか?
先ほどもご説明しましたが、「弱運転」を続けた場合、設定温度に達するまで時間がかかるため、常にフルパワーで運転している状態です。
無駄な電力を使ってしまい、逆に電気代が高くなってしまうことがあります。
風量を自動に設定しておけば、風量を適切に調節してくれるので、手間をかけず効率的に電気代を抑えることができます。
【夏場・冬場】扇風機やサーキュレーターを一緒に使おう
冷たい空気は下に、暖かい空気は上にたまりやすいため、サーキュレーターや扇風機を併用することで、室内の空気を循環させることができます。
そのため、室内の温度のムラがなくなり、より涼しさ、暖かさを感じることができるので、適切な設定温度を保ちます。
電気代の節約になるので、扇風機やサーキュレーターを併用しましょう!
冷房と一緒に使うことで節約できるモノ
- うちわ
- 扇風機
- 除湿器
- サーキュレーター
暖房と一緒に使うことで節約できるモノ
- こたつ
- 加湿器
- ストーブ
- 電気毛布
- ホットカーペット
- サーキュレーター
【夏場・冬場】定期的に室内機のフィルターを掃除しよう
エアコンのフィルターは定期的にお掃除していますか?
フィルターがホコリや汚れなどで目詰まりしていると、冷暖房の効果が弱まってしまう原因になります。
2週間に1回を目安にお掃除を行いましょう。
フィルターのお掃除方法は、以下の記事で詳しくご紹介しています。
さらに詳しく
【夏場・冬場】室外機の周りを整理しよう
エアコンの室外機周辺に物を置いてしまうと、吸排気がきちんとできなくなり、運転効率が悪くなります。
さらに効率が悪くなるだけではなく、故障の原因にも繋がりますので、室外機周辺は物を置かずスッキリさせておきましょう。
また、室内機と同様、フィルターがホコリや汚れが付着していると、冷暖房の効果が弱まってしまいます。
しかし、室外機のお掃除は難しいため、プロのエアコンクリーニングに依頼した方が良いでしょう。
【夏場・冬場】思い切ってエアコンを買い替えよう
あなたのお家にあるエアコンは、何年使用していますか?
エアコンの寿命は約10年です。
長く使えば使うほど、運転効率は悪くなっていきます。
エアコンの不具合を感じながら、騙し騙し使っていませんか?
最近のエアコンは省エネ性に優れています。
思い切ってエアコンを買い替えても良いかもしれません。
長い目で見れば、節約に繋がりますよ!
エアコンの寿命にや買い替え時の判断ポイントについて、以下の記事で詳しくご説明しています。
さらに詳しく
状況にあわせてエアコンを使おう
今回は、「エアコンの冷房・暖房はつけっぱなしの方が電気代は安くなるのか」について、ご説明いたしました。
いかがでしたでしょうか?
暖房の電気代は、つけっぱなしの方がこまめに入・切を行うより電力を消費しないため、電気代を抑えることができます。
ただし、外出などで長時間使わない時は、消しておきましょう。
エアコンをつけっぱなしにすることで得られるメリットもありますが、デメリットももちろんあります。
また、1時間あたりの電気代は、冷房時の場合「約 2.8円~約 24.8円」、暖房時は「約 2.9円~約 49.6円」
冷房より暖房の電気代が高い理由は、外気温と室温の温度差が大きいためです。
外気温と室温の温度差が大きければ大きいほど、電気代は高くなります。
電気代は、風量を自動設定する、フィルターを定期的に掃除することで節約できます。
簡単にできることなので、試してみましょう。
ぜひこの記事を参考にして、ご自身のライフスタイルに合った、エアコンの使い方を見つけてくださいね。