浴室暖房乾燥機は、換気や部屋干し、暖房など便利な機能がたくさん搭載されています。
そんな便利な浴室暖房乾燥機ですが、様々な種類があるのをご存知ですか?
そこで、今回の記事では
- 浴室暖房乾燥機の種類
- 浴室暖房乾燥機の選び方
交換や後付けをご検討されている方は参考にしてみてください。
浴室暖房乾燥機の設置が
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浴室暖房乾燥機の種類は?
設置方法
天井埋め込み(ビルトイン)タイプ
天井埋め込み(ビルトイン)タイプは、天井に浴室暖房乾燥機本体を埋め込んで設置するタイプで、新築やリフォームに適しています。
本体が天井の中にあるため、見た目がスッキリするのでオススメです。
浴室の天井フラットであれば問題ありませんが、ドーム形状または傾斜している場合は設置ができない可能性があります。
浴室暖房乾燥機の交換を行う際は、基本的に開口サイズが同じ機種を設置することをオススメします。
開口サイズが異なる場合、開口を広げる工事もしくは部材(パネル)を使用して開口のすき間を埋める工事が必要になります。
開口のすき間を埋めるパネルは、外観が悪くなる可能性があるので事前に確認しましょう。
壁掛けタイプ
参考リンナイ
壁掛けタイプは、浴室内の壁面に設置するタイプで新築や後付けに適しています。
天井埋め込みタイプを設置できない在来工法のタイル浴室にも設置が可能です。
また、予算を抑えたい場合や大掛かりな工事をしたくない場合にはオススメの壁掛けタイプです。
窓が大きい場合や天井が高い浴室などは、性能が十分に発揮できない場合があるので、注意が必要です。
熱源
電気式
100Vまたは200Vの電源を使用して電気で熱を作ります。
電気式には、熱を浴室暖房乾燥機本体の中で作る「電気ヒーター式」と24時間換気を利用して排気から熱を回収する「ヒートポンプ式」の2種類があります。
ヒートポンプ式は電気ヒーター式に比べて、エネルギー効率が良いため、省エネに繋がります。
浴室内まで引かれている電気配線を利用して設置するため、工事は比較的簡単です。
そのため、本体価格、工事費を抑えることができます。
しかし、浴室内を暖めるまで時間がかかるので、ガス式に比べ、ランニングコストは高くなります。
メリット
- 工事費が安い
- 本体価格が安い
- 換気扇から交換が可能
デメリット
- ガス式に比べ、パワーが劣る
- ガス式に比べ、ランニングコストが高い
ガス式
ガス温水式は、「暖房専用熱源機」または、「給湯暖房用熱源機」で作られたお湯を循環させて、暖房や乾燥を行います。
熱源機が設置されていない場合は、工事費が高くなります。
暖房に使うお湯を作り、循環させる『暖房回路』を持った熱源機が必要です。
通常の給湯器では使用できないため、暖房専用熱源機を設置するか、今お使いの給湯器を給湯暖房用熱源機へ取り替えなければいけません。
そのため、工事費は高額になります。
ただし、電気式に比べてパワーが強いので、ランニングコストを抑えることができます。
メリット
- 電気式に比べ、パワーが強い
- 電気式に比べ、ランニングコストが安い
デメリット
- 工事費が高い
- 本体価格が高い
- 換気扇から交換は難しく、大掛かりな工事になる
換気室数
換気室数とは浴室暖房乾燥機で換気する部屋の数になります。
1室換気
参考高須産業株式会社
浴室のみ換気している「1室換気」タイプです。
換気扇が単独で設置されています。
戸建ての場合は、1室換気タイプがほとんどです。
マンションで1室換気の場合、「中間ダクトファン接続タイプ」が設置されている可能性があります。
中間ダクトファン
天井に換気扇の機能部分が埋め込まれおり、浴室やトイレ、洗面所には換気グリル(吸い込み口)だけ付いているタイプを「中間ダクトファン」といいます。
2室換気
参考高須産業株式会社
「2室換気」は、浴室+1室の換気を行います。
浴室の換気扇とつながっている通気口が、トイレもしくは洗面所にあります。
※トイレや脱衣所ではなく、廊下や居室につながっているご家庭も稀にあります。
3室換気
参考高須産業株式会社
「3室換気」は、浴室+2室の換気を行います。
浴室の換気扇とつながっている通気口が、トイレと洗面所にあります。
※トイレや脱衣所ではなく、廊下や居室につながっているご家庭も稀にあります。
通気口
室内の換気を行なうために、天井や壁に取り付けられたグリル部分のことです。
通気口の中にファンはなく、ダクトとつながっています。
浴室暖房乾燥機の選び方は?
同じタイプで選ぶ
現在設置されている浴室暖房乾燥機と同じタイプで交換されるとオプション工事も必要なく、コストを抑えることができます。
例えば、「埋め込み式」→「埋め込み式」、「電気式」→「電気式」など、同じタイプの浴室暖房乾燥機に交換しましょう。
「ガス式」→「電気式」に交換することはできますが、電気工事や天井を広げる工事などオプション費用がかさみ、工事費用が高くなります。
また、換気室数を変えての交換は難しく、現在設置されている換気室数と同じ機種を選んでください。
基本的に異なるメーカーでも設置は可能ですが、天井の開口寸法が異なる場合はオプション工事が必要です。
後付けの場合
ユニットバス
浴室暖房乾燥機をユニットバスに後付けする場合は、現在のお風呂に換気扇があれば設置が可能です。
既設の換気ダクトと電気配線を利用して、換気扇の位置に設置します。
ただし、換気扇より浴室暖房乾燥機の方がサイズが大きいため、浴室の状況によっては設置ができない場合があります。
もし換気扇が設置されていない場合は、天井開口工事や電気配線工事など、別途オプション工事が必要になりますが設置できる場合もあります。
在来工法の浴室
在来工法の浴室の場合は、天井埋め込み(ビルトイン)タイプの設置が難しいため、壁掛けタイプの浴室暖房乾燥機がオススメです。
後付けができない場合
- 換気扇と照明器具の距離が近い
- 換気扇が設置されていない
- 設置場所が平らではなくカーブもしくは凸凹している
- 壁や天井に浴室暖房乾燥機を設置するスペースがない
※40㎝×40㎝程度のスペースが必要
機能で選ぶ
浴室暖房乾燥機は、暖房や乾燥、換気だけではなく、衣類乾燥や涼風など様々な機能が搭載されています。
またその機能だけではなく、便利な機能もありますので、ご紹介いたします。
うたせ湯機能
参考リンナイ
本格的なうたせ湯機能で温泉気分を味わえます。
打たせ湯の適度な刺激と温熱効果でを心身ともにリフレッシュできます。
ミストサウナ機能
参考三菱電機
ミストサウナは、低温で湿度が高く、肌になじみやすいため、気持ちよく汗をかくことができます。
体の芯まで温まった状態を入浴後もキープできます。
予備暖房機能
入室前に浴室内を暖めておく機能で、入浴時のひんやり感を穏和してくれます。
冬の浴室は体に負担がかかり、「ヒートショック」の原因になります。
入浴前に浴室内を暖めておけば、血圧の高いお年寄りの方も安心して入浴できます。
ポイント
ヒートショックとは、急激な温度の変化によって血圧が大きく上下し、心臓や血圧の疾患が起こる健康被害のことです。
入浴中の事故で亡くなられる方は年々増加傾向にあります。
「ヒートショック」が事故の大きな要因のひとつに上げられています。
血圧の高い方やご高齢の方は特に注意が必要です。
衣類乾燥機能
雨や風が強い時や市街地等など外で洗濯物を干せない場合に浴室が乾燥室として活用することができます。
洗濯物がシワになりにくく、部屋干し特有のイヤなニオイもなく花粉やホコリの付着の心配もなく、清潔に乾燥できます。
プラズマクラスターイオン
参考リンナイ
プラズマクラスターイオンを放出して、浴室内に浮遊するしつこい汚れのもと「浮遊カビ菌」を取り囲み、分解・除去します。
面倒なお掃除の手間を省き、清潔できれいな浴室をキープできます。
涼風機能
窓がない浴室でも、夏の入浴や入浴後のほてりを心地よい涼しい風でやわらげてくれます。
24時間換気
24時間換気で常に、浴室内の汚れた空気や湿気、イやなニオイを排出し、新鮮な空気を取り入れます。
24時間換気は、シックハウス対策に有効です。
ライフスタイルに合った浴室暖房乾燥機を選ぼう
今回の記事では、浴室暖房乾燥機の種類や選び方についてご紹介いたしました。
いかがでしたでしょうか。
浴室暖房乾燥機の種類はたくさんありますが、交換の場合は、ご家庭に設置されているタイプと同じタイプを選ぶ必要があります。
同じタイプの機器を選ぶことによって工事費などのコストを抑えることができます。
後付けの場合は、換気扇や点検口、スペースの有無などを確認しましょう。
上記の有無によって設置可能か判断ができます。
設置可能なタイプを選定したら、あとはライフスタイルに合った機能が搭載されている機器を選びましょう。
交換や後付けをご検討されている方は参考にしてみてくださいね。
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