あなたは、壁紙(クロス)の掃除を行っていますか?
普段あまり意識しない壁紙ですが、ホコリやカビ、手アカなどで意外と汚れています。
しかし、壁紙の汚れはどのように掃除したらいいのでしょうか?
そこで、今回の記事では
- 壁紙が汚れる原因
- 壁紙の素材
- 汚れ別の落とし方
- 汚れが落ちないときの対処法
- 壁紙をキレイに保つポイント
壁紙(クロス)の張り替えが
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目次
壁紙(クロス)が汚れる原因は?
壁紙(クロス)が汚れる原因は、主に以下の6つです。
- ホコリ
- カビ
- 油汚れ
- 手アカ
- タバコのヤニ
- 落書き
汚れの原因によって、お掃除方法が異なります。
後ほど、汚れ別の落とし方をご紹介していきます。
掃除をする前に壁紙の素材を確認しよう
掃除を行う前にまず、壁紙(クロス)の素材を確認していきましょう。
ビニールクロス
参考サンゲツ
ビニールクロスは、塩化ビニール樹脂などを主原料とする壁紙で、ビニールシートに紙を裏打ちして作られた壁紙です。
他の素材に比べ、お手入れがしやすく、価格も安いため、多くの住宅で使用されています。
また、塩化ビニール樹脂は加工がしやすいため、色や柄の種類が豊富で、さらに凸凹のエンボス加工など、さまざまな種類の壁紙から選べるのがとても魅力的です。
デザイン性だけではなく、抗菌や消臭、防カビなど、他の壁紙素材に加えて高い機能性を持っています。
紙クロス
参考サンゲツ
紙クロスは、紙を主原料とした壁紙で、ヨーロッパなど海外を中心に使われている壁紙です。
紙クロスには以下の4つのタイプがあります。
- 洋紙タイプ
- 和紙タイプ
- 特殊紙タイプ
- 合成紙タイプ
洋紙タイプは、パルプを原料とし、プリント加工やエンボス加工されていることが多く、和紙タイプは、コウゾ・ミツマタなどを原料にしています。
特殊紙タイプは、ケナフなどの非木材紙を原料としており、合成紙タイプ表面にフィルム加工された物と紙クロスにも種類があります。
音を吸収し、空気を通す紙クロスは、ビニールクロスより高価ですが、環境や健康面に配慮された素材として注目されています。
織物(布)クロス
参考サンゲツ
織物(布)クロスは、絹、麻、レーヨンなどで作られており、ビニールクロスよりも価格は高くなりますが、高級感や重厚感があります。
基本的に自然素材を使用するので、「化学物質が不安」という方にも安心です。
さらに音を吸収する吸音効果、通気性に優れていますが、ホコリや汚れが付着しやすいので、定期的にお掃除やメンテナンスが必要になります。
オレフィンクロス
参考サンゲツ
オレフィンクロスの主原料は、ポリエチレンやポリプロピレンなどで、簡単に言うと「プラスチック」の一種です。
比較的ビニールクロスと近い性質を持っていますが、燃焼時の発煙量が少なく、塩化水素など有害ガスがほとんど発生しません。
安全性に優れていますが、汚れやすいため、定期的なお掃除やメンテナンスが必要です。
珪藻土、漆喰クロス
参考サンゲツ
珪藻土クロスは、植物プランクトンが海底に長い間堆積してできた粘土状の泥土(自然素材の珪藻土)を使用した壁紙です。
手触りはザラザラとしており、繊細な色合いや奥行きは印刷では表現できません。
塗り壁に比べ、施工が簡単で価格も安く、調湿性や消臭性に優れています。
木質系クロス
参考サンゲツ
木質系クロスは、薄くカットした自然木を紙に裏打ちした壁紙です。
温もりのあるお部屋にしたい場合や落ち着いた印象のお部屋に最適です。
しかし、ビニールクロスに比べて、費用は高くなります。
壁紙(クロス)汚れ別の落とし方
壁紙(クロス)のお掃除方法を汚れ別でご紹介します。
ホコリ
壁は垂直なので、ホコリが付きにくいと思われがちですが、そんなことはありません。
舞っているホコリが静電気によって、壁に付着します。
特に、壁の上部やコーナー部分はホコリが付きやすい箇所なので、念入りに掃除を行いましょう。
必要なモノ
- クイックルワイパーなどのフローリング用ワイパー
- ドライシート
- マイクロファイバークロス(または雑巾)
マイクロファイバークロスは、壁の凸凹につまっている細かいホコリを取ることができるので、オススメです。
掃除の手順
- フローリング用ワイパーで壁紙に付着したホコリをやさしく取りましょう。
- 水を含ませて固く絞ったマイクロファイバークロスでしっかりと水拭きしてください。
- 最後に水分が壁紙に残らないように、乾拭きして完了です。
壁紙を傷つけてしまうので、力を入れて「ゴシゴシ」しないようにしましょう。
カビ
拭き掃除を行っても、黒い汚れが落ちない場合は、カビの可能性が高いでしょう。
壁紙に発生してしまったカビを取るにはどうしたら良いでしょうか?
それは「酢」「重曹」「消毒用エタノール」を組み合わせる掃除方法です。
まず、タンパク質を含むカビの動きを酢で緩ませます。
カビが緩んだところに、カビの栄養となる汚れを重曹で分解し、さらに消毒用エタノールを吹きかけることでカビを殺菌します。
必要なモノ
- 酢
- 重曹
- スプレーボトル2本
- 消毒用エタノール
- マイクロファイバークロス(または雑巾)
酢水スプレーの作り方
※消臭や抗菌、殺菌に効果があります。
重曹スプレーの作り方
※消臭や手あか汚れに効果があります。
掃除の手順
- あらかじめ、壁紙のホコリをクイックルワイパーなどで取り除いておきましょう。
- カビが発生している箇所に酢水スプレーを吹きかけます。
- 次に重曹スプレーを吹きかけ、5分ほど放置します。
- 5分経ったら、マイクロファイバークロスで拭き取りましょう。
- 最後に消毒用エタノールを壁に吹きかけて、カビを殺菌します。
- 室内の換気を行い、乾いたら完了です。
酢は金属を腐食させる可能性があるので、サッシなどの近くで使用する場合には注意しましょう。
雑巾で拭き取る時は、清潔な雑巾で拭きましょう。
油汚れ・手アカ
調理中の跳ねた油が、気付かないうちに壁紙に付着しています。
また、電気やリモコンのスイッチ周辺は、手アカが付着しやすい箇所です。
油汚れや手アカには、中性洗剤やアルカリ性洗剤を使用した掃除が効果的です。
今回は、セスキ炭酸ソーダを使用した掃除方法をご紹介します。
必要なモノ
- セスキ炭酸ソーダ
- スプレーボトル
- マイクロファイバークロス(または雑巾)
セスキ炭酸ソーダスプレーの作り方
スプレーボトルにぬるま湯500mlと、セスキ炭酸ソーダ小さじ1を入れて混ぜる
※油汚れや湯アカ汚れに効果があります。
掃除の手順
- あらかじめ、壁紙のホコリをクイックルワイパーなどで取り除いておきましょう。
- 油汚れが付着している箇所にセスキ炭酸スプレーを吹きかけ、マイクロファイバークロスで拭き取りましょう。
- 次に、水を含ませて固く絞ったマイクロファイバークロスでしっかりと水拭きしてください。
- 最後に水分が壁紙に残らないように、乾拭きして完了です。
セスキ炭酸ソーダは、吸水性のある壁紙には使用できないので注意しましょう。
タバコのヤニ
室内でタバコを吸うと、ニオイが染みついてしまうだけでなく、壁紙に黄色い汚れが付着してしまいます。
このニオイや黄色い汚れはタバコに含まれる「タール」が原因です。
このタールは粘着性があり、ベタベタしています。
さらに独特のニオイがあり、壁紙に染み付いてしまったら、一般的な消臭スプレーや消臭剤で消すことができません。
そのため、タバコのヤニには、油汚れや消臭に効果的な重曹を使用しましょう。
必要なモノ
- 重曹
- セスキ炭酸ソーダ(汚れが落ちない場合)
- スプレーボトル
- スポンジ
- マイクロファイバークロス(または雑巾)
掃除の手順
- あらかじめ、壁紙のホコリをクイックルワイパーなどで取り除いておきましょう。
- ヤニが付着している箇所に重曹スプレーを吹きかけ、スポンジでやさしくこすってください。
- 汚れが浮いてきたら、すぐに拭き取りましょう。
- 次に、水を含ませて固く絞ったマイクロファイバークロスでしっかりと水拭きしてください。
- 最後に水分が壁紙に残らないように、乾拭きして完了です。
重曹で汚れが落ちない場合は、セスキ炭酸ソーダがオススメです。
重曹と同じ手順で汚れを落としてください。
落書き
小さなお子様がいるご家庭は、壁などに落書きをされて困った経験があるのではないでしょうか?
特に賃貸物件の場合は、退去する際に原状回復費用を支払わないといけないので、ショックですよね。
落書きはクレヨンや油性ペンなどの種類によって、掃除方法が異なります。
そこで、落書きの種類別で落とし方をご紹介します。
必要なモノ
- 除光液またはクレンジングオイル
- メラミンスポンジ
- 古歯ブラシ
- 歯磨き粉
- 消しゴム
- マイクロファイバークロス(または雑巾)
クレヨンや油性ペンの場合
クレヨンや油性ペンは油性のため、除光液またはクレンジングオイルを使用して、落書きを落としましょう。
掃除の手順
- マイクロファイバークロスに除光液またはクレンジングオイルを含ませ、落書き部分に当てて10秒ほど待ちます。
- 汚れが浮いてきたら、メラミンスポンジでやさしくこすり落としましょう。
※大きくこすると、落書きの範囲が広がるので注意しましょう。
水性ペンや水性絵具の場合
水性ペンや水性絵具は、乾いていなければ水拭きのみで落とすことができます。
しかし、時間が経ってしまった場合は、歯ブラシと歯磨き粉で落としていきます。
掃除の手順
- 歯磨き粉を歯ブラシに付けて、落書き箇所をやさしくこすりましょう。
- 最後に雑巾で歯みがき粉を水拭きし、乾拭きしてください。
鉛筆や色鉛筆の場合
鉛筆の落書きは、消しゴムを使って落としましょう。
色鉛筆の場合は、油の性質を持っているので、除光液またはクレンジングオイルを使用しましょう。
掃除の手順
- 鉛筆は、消しゴムを使用して落書きを消します。消しゴムのカスが気になる方は、メラミンスポンジを使用してください。
- 色鉛筆の場合は、マイクロファイバークロスに除光液またはクレンジングオイルを含ませ、落書き部分に当てて10秒ほど待ちます。
- 汚れが浮いてきたら、メラミンスポンジでやさしくこすり落としましょう。
※大きくこすると、落書きの範囲が広がるので注意しましょう。
どうしても壁紙(クロス)の汚れが落ちないときは?
上記でご紹介した方法で、壁紙(クロス)の汚れが落ちない場合は、以下の方法で対処しましょう。
壁紙を張り替えよう
壁紙の汚れが落ちない場合は、思い切って張り替えてしまうのも良いのではないでしょうか?
費用は掛かりますが、壁紙を変えるだけで、清潔な空間を作ることができます。
さらにお部屋の雰囲気が明るくなり、気分転換にもなります。
壁紙は柄や種類もたくさんあるので、選ぶ楽しさも広がるでしょう。
しかし、壁紙張り替えの費用は、柄や種類、グレードによって異なるので、事前に見積もりを取ることが重要です。
壁紙(クロス)の張り替え費用と相場は下記に詳しくご説明しています。
さらに詳しく
プロのハウスクリーニングにキレイにしてもらおう
自分で掃除をしてみても汚れが落ちない場合や、壁紙の素材が分からない方は「プロのハウスクリーニング」にキレイにしてもらいましょう。
また「壁紙を張り替えるほどでもないかな」という方にもオススメです。
プロが行う壁紙のクリーニングは、業務用洗剤を使い、壁紙を傷めることなくキレイにしていきます。
自分では落とすことが難しい「タバコのヤニ」「手アカ」「ホコリ」などのしつこい汚れも、徹底的に除去!
より美しく、楽に壁紙をキレイにしたいときは、ハウスクリーニング業者に依頼することも検討してみましょう。
壁紙(クロス)をキレイに保つポイント
壁紙(クロス)を掃除したら、キレイな状態ををキープしたいですよね。
そこで、壁紙をキレイに保つポイントをご紹介します。
部屋を定期的に換気しよう
部屋を定期的に換気して、湿気を部屋から追い出しましょう。
湿気は、カビが発生してしまう原因になります。
また、タバコの煙やニオイ、台所からでる油煙も壁紙が汚れる原因になるので、しっかりと換気を行ってください。
壁と家具などの間をすき間を作ろう
湿気は狭いところに溜まりやすく、カビが発生しやすいため、壁と家具の間にすき間を作っておきましょう。
冷蔵庫などの家電 10〜15㎝程度
上記の寸法を参考にすき間を作ってみてください。
風通しが良くなるので、結露やカビ、ホコリが溜まるのを防ぎます。
直射日光を当てないようにしよう
壁紙に直射日光が当たると、色あせする場合があります。
UVカットのカーテンに変えたり、窓ガラスにガラスフィルムをつけて紫外線をカットするように心がけましょう。
高温・熱風を避けよう
壁紙に高温や熱風があたってしまうと、変色・変形することがあります。
ストーブなどの暖房器具や、オーブンレンジ付近など高温になる場所では、直接熱が当たらないように気をつけましょう。
壁紙(クロス)をキレイにして、お部屋を明るくしよう
今回の記事では、壁紙(クロス)汚れ別の掃除方法をご紹介いたしました。
いかがでしたでしょうか?
壁紙(クロス)が汚れる原因は、主に以下の6つです。
- ホコリ
- カビ
- 油汚れ
- 手アカ
- タバコのヤニ
- 落書き
汚れの原因によって、お掃除方法が異なり、また壁紙の種類は複数あります。
ご自宅の壁紙の状況にあわせて、お掃除を行ってみてください。
また、どうしても汚れを落とすことが難しい場合は、壁の張り替えを検討してみても良いかもしれません。
張り替えを依頼する前に、見積もりを依頼しましょう。
見積もりは、最低3社に依頼することをオススメします。
リフォーム一括見積りサイトを活用することで、手間やコストがかからず、複数社に依頼することができるので、利用しない手はありません。
おウチごとが、複数あるリフォーム一括見積もりサイトを3社まで絞り、徹底的に比較してランキング形式でご紹介しています。
壁紙(クロス)の張り替えが
\得意な施工会社を見つける!/
汚れは落としたいけど、壁紙を張り替えるほどでもないと考えている方は、プロのハウスクリーニングにピカピカにしてもらいましょう。
プロが行う壁紙のクリーニングは、自分では落とすことが難しい「タバコのヤニ」「手アカ」「ホコリ」などのしつこい汚れも、業務用洗剤を使い、壁紙を傷めることなくキレイにしてくれます。
壁紙の掃除を行ったら、下記4つのポイントでキレイな状態をキープすることができます。
- 部屋を定期的に換気する
- 壁と家具などの間をすき間を作る
- 直射日光を当てないようにする
- 高温・熱風を避る
こまめに掃除することも大切ですが、このポイントを一緒に行うことで、より壁紙をキレイな状態でキープできます。
ぜひ、この記事を参考にして、壁紙をキレイにお掃除しましょう。