日本のウォシュレット(温水洗浄便座)普及率は、80%を超えています。
今やウォシュレットが付いていて当たり前!と思っている方も多いでしょう。
みんなのお尻をきれいにしてくれるウォシュレットですが、きちんとお掃除を行っていますか?
お掃除を行っていても、正しい方法でお掃除をできているでしょうか?
普段収納されているノズルのお掃除は忘れていませんか?
そこで今回の記事では、ウォシュレットと日頃忘れがちなノズルのお掃除方法についてご紹介します。
また、ウォシュレット汚れの種類や汚れを予防することで、普段のお掃除がグンと楽になります。
あわせてご説明していますので、最後までご覧ください。
ウォシュレットの汚れの原因は?
ウォシュレット(温水洗浄便座)の汚れの種類は以下の3つです。
- 水アカ
- 黒ずみ
- 黄ばみ(尿石)
ウォシュレットのお掃除が楽になるように、汚れの原因を理解しておきましょう。
水アカ
水アカは、水滴があるところにできる水回り特有の汚れです。
水道水に含まれているマグネシウムやカルシウムなどのミネラルが時間の経過とともに蒸発することで、白くザラザラとした汚れに変化します。
ウォシュレットの水アカ汚れは、ウォシュレットを使用した際に水が跳ねることで付着します。
軽度の水アカ汚れは中性洗剤で簡単に落とすことができますが、時間が経過すると頑固な汚れになってしまいます。
黒ずみ(カビ)
ウォシュレットのノズル部分に見られる黒ずみはカビによるもの。
水アカや尿石などを栄養源にして、カビは発生します。
カビを発生させないためには、汚れをきちんと落としきることが大切になります。
黒ずみ汚れには、塩素系の漂白剤が効果的です。
梅雨時など湿気が多い時期など、特にカビが生えやすいので注意してください。
また、ノズル部分は普段収納されているため、汚れに気づきにくい箇所です。
日頃からノズルを引き出してチェックするようにしましょう。
※ノズルの引き出し方は後ほど、詳しくご説明します。
黄ばみ(尿石)
ウォシュレットの黄ばみの原因は、尿石です。
飛び散った尿が時間の経過とともに乾燥することによって、発生する汚れ。
さらにトイレのイヤなニオイの原因にもつながります。
特にウォシュレットの裏側に飛び散りやすく、目では確認しづらい箇所になります。
ノズルと同様、日頃からウォシュレットを上げてチェックしましょう。
カビや水アカなど他の汚れと混ざり、時間が経つと非常に落としにくい汚れに変化するので注意しましょう。
ノズル汚れを放置すると危険ってホント?
「ウォシュレットを使うとばい菌が入って病気になってしまう」などと思っている方も多いのではないでしょうか?
現在、ウォシュレットを使用して病気に感染したというケースはありません。
しかし、女性の場合は、ビデ機能を使用することにより、性感染症や細菌性膣症などにかかりやすくなる可能性があります。
原因は、膣内を酸性に保ちながら、雑菌などの侵入を防いでいる常在菌を洗い流し過ぎてしまうからです。
ノズル汚れを放置すると危険というわけではありませんが、今のところ「ウォシュレットを使用して病気に感染したというケースがない」というだけで、これからはどうなるか分かりません。
世の中は新型コロナウイルスが蔓延しています。
万が一のことを考え、ノズルを清潔にしておきましょう。
ウォシュレットのお掃除方法
ウォシュレットのお掃除方法をパーツごとにご紹介します。
トイレ全体のお掃除については、下記で詳しくご説明しています。
さらに詳しく
必要なモノ
- ゴム手袋
- 柔らかい布
- 古い歯ブラシ
- トイレ用中性洗剤
- トイレ用お掃除シート
- お掃除棒(割りばしにキッチンペーパーを巻いて輪ゴムで止めたもの)
- クエン酸スプレー(あれば)
クエン酸スプレーの作り方
※除菌や汚れ防止に効果があります。
便座・便ふた
便座の裏側は、尿の飛び散りが付着しやすい箇所なので、念入りにお掃除をしましょう。
お掃除手順
- 便座・便ふたを柔らかい布で水拭きしましょう。
- 汚れが落ちにくいときは、トイレ用中性洗剤またはお掃除シートを使用してください。
- トイレ用中性洗剤を使用した場合は、最後に水拭きをして自然乾燥させましょう。
便座と便ふたのすき間
便座と便ふたのすき間は手が届きにくい箇所です。
割りばしにキッチンペーパーを巻いて輪ゴムで止めて、お掃除棒を作りましょう。
お掃除手順
- お掃除棒にトイレ用中性洗剤を含ませて、便座と便ふたのすき間汚れを取りましょう。
- 最後に水を含ませたお掃除棒で仕上げの水拭きをして、自然乾燥をさせてください。
- トイレ用中性洗剤で汚れが落ちない場合は、クエン酸水が効果的です。
1年に1~2度は便座を取り外してお掃除を行いましょう。
便座の取り外しかたは取扱説明書に従い、行ってください。
脱臭フィルター
脱臭フィルターホコリがつまると脱臭効果が弱まってしまいます。
ニオイを効率良く吸収するためには、月1回のお掃除が必要です。
ウォシュレット本体右側または便座の裏に脱臭フィルターが付いています。
お掃除手順
- 脱臭フィルターに付着したホコリや汚れを取り除きましょう。
- 歯ブラシを使用してこすり落とすようにすると、簡単に取れます。
- 汚れが落ちない場合は、水洗いしてください。
- 水気が残っていると、ホコリや汚れが付きやすくなるので、完全に乾かしましょう。
ノズル
ノズルは汚れが付着しやすい箇所ですが、普段収納されているため、汚れに気づきにくい箇所です。
週に1度を目安にお掃除を行いましょう。
ノズルの出し方は、機種によって異なります。
リモコンに「ノズル掃除」ボタンがある場合
再度、「ノズルそうじ」スイッチを押すとノズルが戻ります。
リモコンに「ノズル掃除」ボタンがない場合
ノズルを元に戻す時も手で戻してください。
ノズルは、無理に引っ張らないでください。故障の原因になります。
ノズルの出し方が分からない場合は、取扱説明書を確認しましょう。
お掃除手順
- ノズルを出したら、柔らかい布で水拭きまたは、お掃除シートを使用して汚れを落としましょう。
- トイレ用中性洗剤を使用した場合は、最後に水拭きをして完了です。
※汚れが落ちにくい場合は、トイレ用中性洗剤と歯ブラシを使用してこすり落としてください。 - 水アカ汚れの場合は、クエン酸スプレーを吹きかけると良いでしょう。
汚れが落ちないときは、プロにお願いするのもアリ!
トイレ掃除を何度も何度も行っても、落ちない汚れってありますよね。
せっかくお掃除をしているのに、汚れが落ちないと今後のお掃除が億劫になってしまいます。
また、
「急な来客があったらどうしよう…」
「お金が掛かっちゃうけど、いっそトイレを交換した方が良いのかな?」
と思っている方はいらっしゃいませんか?
そんなときは、プロの手を借りることをオススメします!
基本的な水アカや尿石汚れをキレイにしてくれるのはもちろん、お掃除後に汚れを付きにくくする撥水加工(防汚コーティング)も行ってくれます。
また、ウォシュレットだけではなく、トイレや換気扇などトイレ空間全体のお掃除もお願いできちゃいます。
お掃除が面倒くさい時やお掃除をしても汚れが落ちない場合は、プロのトイレクリーニングをお願いしましょう。
ウォシュレットを汚さないように予防しよう
ウォシュレットのお掃除を楽にするには、普段からウォシュレットを汚さないように心がけましょう。
普段からウォシュレットを汚さないように予防する方法をご紹介します。
使用後は軽く拭きましょう
トイレ使用後にウォシュレットを汚してしまった場合は、軽く拭きとっておきましょう。
トイレ用お掃除シートを使用すれば、常に清潔を保つことができます。
用を足す前にトイレットペーパーを浮かせる
用を足すときに水が跳ね返らることを「おつり」と言います。
残念ながら、水が跳ね返らないトイレはありません。
水が跳ね返ることで、トイレやウォシュレットが汚れてしまう原因になりますが、用を足す前にあらかじめトイレットペーパーを浮かせることでおつり防止になります。
男性にも座って用を足してもらいましょう
トイレやウォシュレットの汚れで特に多い汚れは、尿の飛び散りです。
尿の汚れは放置すると尿石に変化し、お掃除をしても、落ちない汚れになってしまいます。
ご家族やご友人に立って尿を足す方がいたら、座って用を足すようにお願いしましょう。
日頃から汚れをためないことが大切
今回の記事では、ウォシュレットと日頃忘れがちなノズルのお掃除方法についてご紹介いたしました。
いかがでしたでしょうか?
ウォシュレットの汚れの種類は下記の3つです。
- 水アカ
- 黒ずみ
- 黄ばみ(尿石)
汚れを放置したり、他の汚れが混ざることよって頑固な汚れになってしまいます。
汚れの原因を理解しておくと、ウォシュレットのお掃除が楽になるので把握しておきましょう。
また、「ノズル汚れを放置すると危険」ということではありませんでしたが、万が一のために清潔な状態を保っておきましょう。
お掃除を行っても、汚れが落ちない場合や面倒だなと感じたときは、プロのトイレクリーニングに依頼するのも良いのではないでしょうか?
汚れが落ちないからと言って、まだ寿命を迎えていないトイレやウォシュレットを交換するのは、非常にもったいないですよね。
ウォシュレットがキレイになったら、汚れないように予防することも大切です。
- 使用後は軽く拭く
- トイレットペーパーを浮かせる
- 男性は座って用を足す
この3つの予防方法で断然!汚れが付きにくくなります。
ぜひこの記事を参考にして、トイレやウォシュレットをピカピカにして、気持ちいい毎日を過ごしてくださいね!