新築を建てる時や引越しの物件選びの時、交換を検討している時に、ガスコンロとIHヒーターどちらを選べば良いか迷ったことはありませんか?
昔は火を使うガスコンロが主流でしたが、今は電気を使うIHヒーターがかなり普及してきています。
「ガスコンロは慣れているし今まで通り使えるけど、オール電化にすればガス代は掛からないから電気代だけで良いし、IHヒーターは掃除もしやすそう…」など
気になっていることがたくさんあるのではないでしょうか?
そこで、今回の記事では
- ガスコンロの特徴と仕組み
- ガスコンロのメリット・デメリット
- IHヒーターの特徴と仕組み
- IHヒーターのメリット・デメリット
- ガスコンロ・IHヒーターの設置費用相場
- ガスコンロ・IHヒーターのガス代と電気代の比較

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ガスコンロの特徴と仕組み
ガスコンロの特徴と仕組みをご説明します。
ガスコンロは、ガスを使用し、火を起こすことで加熱する仕組みです。
ガスの種類は【プロパンガス(LPガス)】と【都市ガス(13A)】の2種類ありますので、設置の際は、ガスの種類を確認しましょう。
ガスの種類を間違えて設置してしまうと、機器本体の故障、一酸化炭素中毒や火事の原因に繋がる可能性があります。
また、ガスは調理に関して炒め物、煮物、炙りなど美味しく仕上げることができ、調理器具を選ばないので、多彩な料理を楽しむことができます。
ガスコンロのメリット
ガスコンロはIHヒータと違い、火を使って調理をするので、直火で炙ることができたり、火力を調整しやすいメリットがあります。
ガスコンロのメリットについて詳しくご紹介します。
高火力で調理することが可能
ガスならではの炎をいかした高温炒めや炙り料理、中華料理など、強い火力を必要とする調理が可能になります。
また、熱が鍋全体にいきわたるので、食材を入れても熱が下がりにくいのが特徴です。
より美味しく料理を作ることができるのはもちろん、料理のレパートリーが増えること間違いなしです。
火力の強さ、調節がしやすい
火力を目で確認することができ、微妙な細かい火力調節が感覚的に行うことが可能です。
ガスに慣れている人は最大のメリットになります。
また、常に炎が見えているので、小さい子供やお年寄りにも安全です。
鍋を振りながら調理できる
ガスコンロは鍋振り料理が得意です。
鍋を離した状態での調理ができるので、炒め物や中華料理の時に鍋を振ることが可能です。
料理だけでなく、調理中も楽しむことができます。
フライパンや鍋など調理器具の種類を選ばない
IHヒーターは、IHに対応している調理器具しか使用することができません。
ガスコンロの場合は、調理器具の種類を選ばず、底が平らでも丸いものでも使用できます。
「鉄」「ステンレス」「銅」「鋳物」「ガラス」「土鍋」等の様々な材質の調理器具が使用できるので、調理方法の幅がぐんと広がります。
停電が起きても使用することができる
停電が起きてしまうと、全ての電気が使用できなくなります。
ほとんどのガスコンロは乾電池を使用しているので、停電が起きても問題なく使うことができます。
100Vを使用しているガスコンロでも、停電時対応用の乾電池ケースや内蔵の乾電池ボックス(※別売の場合があります)の利用で停電が起きても使用できます。
乾電池ボックスは、別売の場合があります
ガスコンロのデメリット
ガスコンロは、火を使うためガス漏れ火事の危険性があり、特に小さなお子様やご高齢者がいるご家庭は注意が必要です。
ガスコンロのデメリットをしっかり理解しておきましょう。
ガス漏れや火災の危険性がある
火を使用しているので、コンロ周辺への引火による火災の可能性や袖のもらい火、不完全燃焼でガス漏れを起こしてしまう可能性があります。
また、小さい子供やお年寄りがいるご家庭では特に注意が必要です。
ですが、2008年(平成20年)10月以降のガスコンロには、安全センサー(Siセンサー)が義務付けられています。
安全センサー(Siセンサー)が搭載されているガスコンロは、消し忘れ消火機能、焦げつき消火機能、立ち消え安全装置、など安全を考えれた機能が搭載されているので安心して使用することができます。
もし、2008年(平成20年)10月以前のガスコンロを使用している場合は、安全のため、交換を検討しましょう。
お掃除が面倒
ガスコンロの場合は、五徳(ゴトク)やバーナーキャップなど凸凹した部品を使用しているので、吹きこぼしや油汚れのお掃除が大変です。
どうしてもお掃除に時間が掛かってしまうのが、ガスコンロのマイナス要素です。
ですが、最近のガスコンロはお掃除がしやすい機種が出てきていますので、汚れても掃除がしやすくなっています。
それでも、フラットな天板のIHヒーターと比べてしまうとお掃除に手間が掛かります。
ガスコンロのお掃除方法については、以下の記事で詳しくご説明しています。
さらに詳しく
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【重曹水がおすすめ!】部分別でガスコンロのお掃除方法をご紹介!
夏場はキッチンが暑くなる
ガスコンロは火を使うので、フライパンや鍋だけでなく、キッチン全体まで暑くなってしまいます。
冬場は暖かくなり、メリットになりますが、夏場の調理は不快に感じることが多いと思います。
特に気温が高い日は、調理が大変です。
IHヒーターの特徴と仕組み
IHヒーターの特徴と仕組みをご説明します。
IHヒーターの『IH』は、Induction Heating(インダクションヒーティング)を略したもので、電磁誘導加熱という意味です。
IHヒーター内部にある磁力発生コイルに電流が流れると磁力線が発生します。
この磁力線が金属の鍋を通る時、うず電流に変わり鍋の電気抵抗によって、IHヒーター自体は熱を発しず、鍋底のみ発熱する仕組みになっています。
また、鍋の大きさに合わせて発熱させるため、エネルギーの無駄が少なく高い熱効率が実現できます。
しかし、IHヒーター対応の調理器具しか使用できないという不便さがあります。
IHヒーターのメリット
IHヒーターは、火を使わないという最大のメリットがあります。
他にも様々なメリットがあるので、ご紹介します。
火を使わないため、安全性が高い
IHヒーターの最大のメリットは「火を使わない」ことです。
火を使わないため、コンロ周辺への引火による火災の可能性や調理中の袖のもらい火、ガス漏れの心配がありません。
小さい子供やお年寄りがいるご家庭でも安心です。
ただし、調理後の天板は熱くなっていますので、やけどには十分に注意が必要です。
楽な姿勢で火力の確認ができる
IHヒーターの火力の確認、調節は天板の液晶で行います。
立ったままで操作できるので、屈まなくても火力を確認、調節することが可能です。
楽な姿勢で調理をすることができます。
お掃除が楽、簡単
IHヒーターはガスコンロと違って、五徳(ゴトク)など部材を使用していないので、お掃除がとても楽に行えます。
天板はフルフラットのため、吹きこぼしなどによる汚れは時間を掛けず、簡単にさっと拭き取るだけ。
また、ガスコンロと比べるとIHヒーターは、周りの空気を温めないため、上昇気流が起こりません。
油や水蒸気の飛び散りが最小限に抑えられ、レンジフードや壁のお掃除も簡単です。
ただし、鍋やフライパンと天板が直に接触しますので、時間と共に天板が傷ついてしまったり、黒ずんでしまう可能性があります。
IHクッキングヒーターのお掃除方法については、以下の記事で詳しくご説明しています。
さらに詳しく
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IHクッキングヒーターのおすすめ掃除方法!天板の焦げ落としのコツ!
キッチンが暑くなりにくい
火を使わないため、鍋やフライパン以外に熱が広がることがありません。
キッチンが暑くなりにくく、夏場でも快適に調理をすることができます。
立ち上がりがスピーディー、高火力
実はガスコンロよりも火力が強いIHヒーター。
ガスコンロで火を使うと熱が周りに逃げてしまうため、熱効率としては約40~55%前後と言われているのに対し、IHヒーターは鍋自体を発熱させるため熱効率は90%です。
高火力で炒め物もシャキッと調理することができます。
また、立ち上がりがスピーディーなので、お湯が沸くのも早く、家事の時短に繋がります。
安定した火力
ガスコンロのように立ち消えの心配がないので、安定した火力で幅広く温度のコントロールができます。
カレーやシチュー、煮込み料理なども美味しく調理することができます。
タイマー機能を利用すれば、長時間の煮込みも手軽に作れます。
IHヒーターのデメリット
IHヒーターには様々なメリットがありますが、火力や調理器具が制限されるなど、デメリットがあります。
ガスコンロからIHヒーターに交換して後悔している方もいるので、IHヒーターを検討されている方は、デメリットをしっかり把握しておきましょう。
複数のIHヒーターを同時使用すると火力が制限される
ガスコンロは、全てのコンロとグリルを同時に使用することができますが、IHヒーターは3口の消費電力の合計が5.8kwを超えると、安全のため自動的に火力が制限されるようになっています。
火力が制限されると、調理に時間が掛かってしまう可能性があります。
5.8kwタイプが主流ですが、4.8kwタイプの機種もあります。
使用できる調理器具が制限される
IHヒーターは使用できる調理器具の制限があります。
鉄、ステンレス製で底が平らのものであれば使用可能ですが、アルミ、銅、ガラス製や土鍋、底が丸いものは使用できません。
オールメタル対応の機種であれば、アルミ、銅製も使用できますが、鉄、ステンレス製に比べると火力が低下してしまいます。
調理器具を購入する際は「IHヒーター対応」か確認する必要があります。
また、ガスコンロからIHヒーターへ交換する場合は、調理器具を買い替える必要があるので、余分な費用が掛かってしまいます。
IHヒーター対応の調理器具は種類が少なく価格も高めなので、その点もデメリットになるでしょう。
IHクッキングヒーターで使える鍋については、以下の記事で詳しくご説明しています。
さらに詳しく
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IHクッキングヒーターで使える鍋と使えない鍋を見分ける方法!
鍋振りができない
トッププレートと調理器具が接していないと、火力が伝わらないので、フライパンや鍋を振って調理することができません。
しかし、最近は鍋振りが可能な機種も販売されているので、そこまで気にすることではないかもしれません。
停電が起きたら使えない
電気を使用しているので、停電してしまったらIHヒーターは使用できません。
地震や台風のなどの災害には電気の復旧に時間が掛かってしまう可能性があります。
万が一に備え、カセットコンロを用意しておけば安心です。
使用直後のトッププレートに注意
IHヒーターは火を使わないので、トッププレートが熱くなっているのが分かりにくく、注意が必要です。
使用直後のトッププレートはとても熱くなっているので、うっかり触れてしまうとやけどしてしまう可能性があります。
小さい子供やお年寄りのいるご家庭は、特に注意してください。
電磁波の影響
「IHヒーターから発生する電磁波って大丈夫なのかな?」と心配になりますよね。
電磁波は発生しますが、その電磁波は国際機関によるガイドラインを大幅に下回っており、一般の電気製品と同じレベルです。
ただし、医療用ペースメーカーをお使いの方は、影響を与える可能性がありますので注意が必要です。
専門医師とよくご相談の上、お使いください。
ガスコンロ・IHヒーターの設置費用の相場
ガスコンロとIHヒーターの設置費用相場についてご紹介します。
交換を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
ガスコンロからガスコンロへ交換
ガスコンロからガスコンロへ交換する設置工事費用は2万円前後、オーブンも一緒に交換する場合は、5万円前後の費用かかります。
部材が必要になる場合は、追加費用がかかることがあります。
ガスコンロ本体を含めた設置工事費の場合、スタンダードタイプは5万、ミドルタイプは10万、ハイグレートタイプは18万円前後になります。
ガスコンロからIHヒーターへ交換
ガスコンロからIHヒーターへ交換する場合、200Vの電源工事や配線工事、ガス栓の撤去が必要になり設置工事費は5万円前後になります。
分電盤にIHヒーター専用の200V電源があれば、電源工事や配線工事は必要ありませんが、用意されていないことの方が多いです。
IHヒーター本体を含めた設置工事費の場合、スタンダードタイプは12万、ミドルタイプは20万、ハイグレードタイプは30万円前後になります。
IHヒーターからIHヒーターへ交換
IHヒーターからIHヒーターへ交換する設置工事費用は1万5千円前後、オーブンも一緒に交換する場合は、5万円前後の費用かかります。
部材が必要になる場合は、追加費用がかかることがあります。
IHヒーター本体を含めた設置工事費の場合、スタンダードタイプは8万、ミドルタイプは15万、ハイグレードタイプは25万円前後になります。
IHヒーターからガスコンロへ交換
元々ガスコンロを使用していて、IHヒーターに交換し、再びガスコンロに戻すということであれば、ガス栓を開栓するだけで良いのでガスコンロ設置工事費の範囲で可能な場合があります。
ただし、IHヒーターからガスコンロへ交換の場合は、ガスの配管工事が必要です。
宅内にガスの配管が引き込まれているのか、全くないのかで金額が大きく変わります。
本体にガスの配管工事を追加すると設置工事費はかなり高くなるかと思いますので、業者に見積りを依頼することをオススメします。
見積もりするなら、一括見積もりサイトがオススメ
ガスコンロ・IHヒーターの交換費用は、メーカーや機種によって大幅に異なります。
あなたの気になる調理機器が、どのくらいの費用で交換できるか気になる方は、一括見積もりサイトに依頼をして、見積もりをしてもらいましょう。
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ガスコンロのガス代とIHヒーターの電気代の比較
ガスや電気代は「地域」「契約プラン」「使用量」「お使いの調理機器」によって変動します。
プロパンガス(LPガス)は都市ガスの約2倍の熱量を持っており、料金は約1.6倍ほど割高になります。
電気代は、契約している電気プランによって、使用する時間帯で単価が異なり、料金が大きく変わる場合があります。
一概にガス代、電気代どちらが高いか比較することが難しく、決定的な差はないと言えます。
光熱費で比較した場合、「都市ガス(13A)>電気>プロパンガス(LPガス)」の順番で光熱費が安くなっています。
ご家庭のライフスタイルに合った機器を選択しよう
ガスコンロとIHヒーターそれぞれのメリット、デメリット、設置費用や光熱費についてご紹介させていただきました。
ガスコンロは火を使うので、子供に火の教育ができますが、反対にIHヒーターは小さい子供やお年寄りがいるご家庭でも安心して使うことができます。
どちらが良いとは一概に言えませんが、メリット、デメリットを把握しておけば、イメージがしやすくなり、購入の際に迷わず選ぶことができるのではないでしょうか。
ガスコンロ・IHヒーターの交換費用は、メーカーや機種によって大幅に異なるため、見積もりを取ることをオススメします。
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また、複数社に相見積もりを取ることで、お得に交換することができます。
この記事を参考にしてご家庭のライフスタイルに合ったものを選んでくださいね。

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